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taste と flavorの違い「味」「味付け」

TasteとFlavorの使い分け方


1.「味」か「風味」の違い

●Tasteはおもに「味覚」です。


口に入れたものがどんな味か、脳が感じる「味覚」です。
甘い/sweet 苦い/bitter 辛い/hot, spicy 酸っぱい/sour しょっぱい/salty、
これら味覚のことを表すときに使います。

味覚は人によって違いますよね。感じ方が人によって変わるのが”taste”です。

<Tasteを使った例文>
This coffee tastes strange.
このコーヒー変な味がする。

What does it taste like? 
何の味がする?

These two taste the same. 
この2つ、同じ味がするよ。


「味わう」という意味にも。
I haven't tasted it yet. まだ口をつけてない。まだ食べたことない。
I have a cold so I can't taste. 風邪をひいているから味が分からない。
I can't taste the difference between good wine and cheap wine.
私はいいワインと安いワインの違いが分からない。(直訳:違いを味わえない)

形容詞”tasty”で「おいしい」という使い方もします。

This steak is tasty. このステーキおいしい。
That was tasty. (食後の感想に)おいしかった。


●Flavorはおもに「風味」や「味付け」です。


食べ物そのものについている「味付け」「風味」なので、食べ物や料理についているものが”flavor”です。

<Flavorを使った例文>
You can add a little herb for additional flavor.
もっと風味を出すためにハーブを加えてもいいですよ。

Cooking on a charcoal rather than a gas grill creates deeper flavor.
ガスより炭火で焼いた方が深い味わい(旨味)が出る。

This coffee has a strong flavor.
このコーヒー風味が強い。

Which flavor do you want, vanilla or strawberry?
バニラ味とストロベリー味、どっちがいい?

What flavor is that ice cream?
そのアイス、何味?

Too much salt will kill the flavor.
塩のかけすぎは風味を殺す。(しょっぱいという味はするだろうが、風味はゼロ)


注文した食べ物が手元に運ばれてきて、まだ一口も食べていないのに
What does it taste like?(どんな味がする?)と聞かれても、どんな味がするか分からないので答えられませんが、What flavor is it?(何味?)と聞かれたら答えられますね。

たとえば、「ストロベリーアイス」を頼んだら、Flavorは”Strawberry”になります。

食べてみたら、あれ?なんかストロベリーの味がしない?!

ストロベリーアイスを頼んだのに、りんごの味がする。
I ordered strawberry ice cream but it tastes like apple.

実際に食べて感じた「味」なので”taste"を使います。

<taste と flavor両方を使った例文>

この2つは異なる味付けのはずなのに、同じ味がするよ。
These two are suppose to have different flavors but it tastes the same.


2.「センス」か「~風」の違い

●Tasteは「センス」「趣味」にも使います。


have good taste.で 趣味がいい。センスがいい。
have bad taste. で趣味が悪い。センスが悪い。
という意味になります。

食べ物の「味」とはまったく異なる使い方ですね。
味がいい(おいしい)はtaste good. この場合は、taste=動詞
趣味(センス)がいいはgood taste.  この場合は、taste=名詞
順序が入れ替わりますので、注意が必要です。

She has good taste. 彼女はセンスがいい。
Her fashion is not my taste. 彼女のファッションは私の趣味じゃない。

●「味」のtasteを名詞で使う場合

「おいしい」と言いたいときには"tastes good"、taste(動詞)のあとにgoodがくると述べましたが、”It is good taste.”と間違った表現を時々耳にします。
具体的な味を表す場合、つまりtasteを名詞として使う場合にはhave+ ~tasteを使います。

This fruit has a good taste. このフルーツはおいしい味がする。
他の形容詞でも
It has a spicy taste. 辛い味がする
This green tea has a sweet taste. この緑茶は甘い味がする。

しかし、実はこのような言い方はほとんどしません。「おいしい」または「~は(どんな)味がする」と表現するときは、tasteを動詞として使う方が一般的です。

This fruit tastes good.
It tastes spicy.
This green tea tastes sweet.

またはTasteを省略して
This fruit is good.
It's spicy.
This green tea is sweet.

●flavorは「~風」「趣」にも使います

食べ物などの「風味」以外に、「~風」「~っぽい」「趣(おもむき)」という意味でも使われます。
The restaurant has a Spanish flavor.
このレストランはスペイン風な趣がある。

Her fashion has a Japanese flavor. 
彼女のファッションは日本的な要素がある。

「味わい(=っぽい)」という感じです。